2014年から2016年にわたり、カトリック大船教会の主任司祭をお務めいただきました、聖アウグスチノ修道会司祭、アルフレッド・バーク(Alfred Burke)神父様のページです。2018年6月20日(水)午後8時05分に神山復生病院におきまして、帰天されました。享年87歳でした。
大船教会の月報に寄稿いただきましたお話を、このページで紹介します。
現在教会の主任司祭がアメリカで休みを取っているので、その代わりに私がおとずれを書かなくてはなりません。その事を聞いたときとても困りました。聖母の園老人ホームに入っていると何について書くかと悩みます。ところが突然、頭の中に光が出て、それでマリア様のご指導について、書きました。
ご復活おめでとうございます。
神様が大自然を新しくして下さる春は、恵みの多い季節です。木の葉が新鮮な緑になり、だんだん暖かくなって、散歩をすることも楽しくなります。
待降節が始まりました。もうクリスマスがまもなく来ます。お店や民家がきれいに飾られて美しくなります。信者の皆様はクリスマスのことを詳しくご存知ですが、その前、つまりマリア様が住んでいたナザレを出てベトレヘムに向かって旅をすることについて考えたことがありましょうか。聖書はそれについて何も教えていません。わたしたちの想像に任せられています。それについて考えましょう。
イエスは弟子たちを宣教の活動に送り出したとき、こう言いました。「旅のために何にも携えてはならない。杖も袋も、パンも金も持ってはならない。」(ルカ9・2)。そして、そう言ってから彼らをだれも知らない村や町へ送りました。ホ―ムレスの彼らを遣わしました。つまり、神様は彼らを見守っていることを彼らに体験させたいと望みました。弟子たちが興奮した形で帰ってきました。食べ物も、宿泊場所も用意されていたからでした。ホ―ムレスであっても困りませんでした。
今年8月27日が聖モニカの祝日でアウグスチノ会シカゴ管区成立75周年、8月28日がその息子の聖アウグスチヌスの祝日でした。シカゴ管区は75年前に成立をしました。シカゴ管区はフィラデルフィア管区から独立して管区になった。75年まえにわたしは小学校8年生の生徒でしたが、兄が聖リタ高等学校の生徒でした。わたしはその次の年その学校に入学しました。別に学校の雰囲気が違う訳ではなく普通でした。しかし、現在から振り返るとすごい時代だったような気がします。確かに学校で教えていた神父様の多くは東(フィラデルフィア周辺)で生まれた方でした。しかし、彼らの出身地が違っても、その神父様たちは心の温かい方で魅力的でした。そのお陰でわたしはその中の人になりたいと思って、小神学校に入学しました。神に感謝!!!
8月は12か月の中で、一番暑い月ですが、わたしは子供の頃から大好きです。主な理由は2つです。ひとつは夏休みで、学校が休みで遊びだけでうれしかったでした。そして、もうひとつの理由は、わたしの日でした。
第一次世界戦争の終わり頃だったと思いますが、アイルランドがイギリス国から独立を得て、北アイルランドがプロテスタントの国になり、南の方がカトリックの国となりました。南の方の信者がやっと開放され、大変喜んでいました。しかし、最近カトリックアイルランドで「同性愛」の問題について投票が行われました。驚くことに「同性愛」を賛成した信者は62%でした。それを新聞で見て、わたしはびっくりしてしまいました。ご存知のように、カトリックの教えによると、結婚は男女の間だけであり、子供を設けるためであります。だから、アイルランド教会で主日の説教をする司祭たちは必ず「同性愛」に反対の意見を出したはずです。信者さんが説教を聴いていなかったでしょうか。そうです。信者さんたちが教会に通わなかったでしょう。なぜかというと、多くの信者が司祭に対して尊敬を失ったからです。
聖書のルカ9章に書いているのは、主イエスが12使徒を宣教に送り出したとき、こう言われました。
「旅のために何も携えてはならない。杖も袋もパンも金も持ってはならない。また、下着も2枚持ってはならない。」(9・3)
わたしは古い教会の信者です! その当時の教会は現在の教会とかなり違っていました。わたしはプロテスタントの国に住んでいて、カトリックの信仰を失わないように気を付けていました。先ず、子供たちが公立学校に通った場合、信仰を失うことになりやすいことでしょう。
司祭 アルフレッド・バーク
今年は4月5日が御復活祭です。兄弟のユダヤ人たちは、先祖たちがエジプトでの奴隷制度から解放された神の偉大な救いの恵みを祝っていますが、わたしたちキリスト信者は同じ時期に、神様がわたしたちを永遠の罰から救い出したことを思い起こして、深く感謝しています。