2024/10/26
情報時代に入ってから、特にインターネットが普及してから世界情勢や社会変化が早くも皆の知るところになりました。そのお陰で多くの人は、世界が画期的な変化を迎えようとしていることに気づいています。政治、経済、学術などの各分野の指導者層の交流促進を目的としている世界経済フォーラムは、将来に備えてグレート·リセットという革命的な計画を立てています。このグループは今の時を見分けようとしていますが、キリストが呼びかけていることとは違います。
2024/09/29
先月はシノドスを理解するためにその特徴と注意点について書きましたが、今回の特殊なシノドスは私たちの信仰生活に実際にどのような影響を与えるでしょうか。梅村司教様がシノドス開催発表の当初から指摘したように、今回のシノドスは横浜教区がここ20年ぐらい目指してきた「交わりの教会」と同じような歩みを全世界の教会に呼びかけています。
2024/08/31
来月の10月2日から27日までシノドスの第2セッションがローマで開催されます。カトリック信者の中でシノドスに対する関心はあまり高くないように見受けられますが、正しく理解するためにその特徴と注意点を説明したいと思います。
2024/07/27
キリストの復活の日に基づいて、教会の始めからキリスト者は毎日曜日、「主の日」すなわち「主日」にキリストに呼び集められて集会を開いて祭儀を執り行ってきました。ヘブライ人への手紙では「ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう」(ヘブライ10章25節)と戒めています。それ以来、主日に集まることはキリスト者の信仰生活の根本的な要素です。
2024/07/13
あまり知られていないと思いますが、実は教会の伝統の中で7月は「イエズスの尊い御血の月」です。ある意味で6月の続きです。ご聖体の祭日には何となくイエズスの御体が中心になりますが、イエズスの御血もご聖体の秘跡です。6月のイエズスのみ心の祭日の時も集会祈願にあるように御父は「人類の罪のために刺し貫かれた御子のみ心のうちに、限りない慈しみの泉を開いて下さいました」が、聖書によるとみ心が刺し貫かれた時に「すぐ血と水とが流れ出た」ヨハネ19章34節。従って6月の間に祝っているこの二つの偉大な神秘を、7月の間に別の側面から祝う機会になります。
2024/05/25
5月は「聖母月」ですが、6月は「イエスのみ心の月」です。1673年から1675年の間にイエズスはフランスの修道女聖マガリタ・マリア・アラコックに数回現れて、ご自分のみ心について教えました。「見よ、人間に対する愛に燃えているこの心を。その愛を全人類に証明するために惜しまずに全てを尽くしたのに、大部分の人は恩を知らず、愛の秘跡であるご聖体のうちに現存している私に不敬、冒涜、冷淡さ、軽蔑を返しているばかりだ。」と聖女に嘆いて、6月に祝われているご聖体の祝日後の金曜日を、み心を礼拝する特別な祝日として定めるように頼まれました。
2024/04/27
教会は復活の神秘を50日間祝います。受難、復活、昇天、聖霊降臨は一つの関連している神秘です。世界情勢の不安定と人の不安な時代を生きている私たちにとってはこの神秘が大きな意味を持っています。キリストはご自分の受難と復活によって人間を苦しめている「罪」と人間が何よりも恐れている「死」に打ち勝ちました。
2024/03/30
イエズスのご受難とご復活は私たちの信仰の中心であり、その祝いは一年間の典礼の頂点です。聖霊降臨の後で使徒たちが出かけて福音を広めた時、何よりも主のご復活を知らせました。それこそ新しい知らせ、良い知らせ、すなわち「福音」でした。
2024/02/24
(ヘブライ人への手紙4章15節) 毎年四旬節の第1主日にキリストが悪魔に誘惑された場面を読みます。聖マルコはキリストが荒れ野に導かれてサタンから誘惑を受けられた、と簡単に伝えています。悪魔(サタン)は堕落した天使で自分の傲慢を許さなかった主なる神を憎んでいます。
2024/01/28
2月5日に26聖人の祝いを迎えて特別なミサも捧げます。殉教者は12月に京都で逮捕されて、連行されて2ヶ月ぐらいかけて長崎までの冬の道を歩かされましたが、それは何よりもの受難でした。その長崎での殉教を目撃した人の記録はまだ残っています。