9月の新着本の紹介です。
*見よ、それはきわめてよかった――総合的なエコロジーへの招き 日本カトリック司教団 カトリック中央協議会
日本の司教団は本書を通して、すべてのいのちを守るための取り組みに参加するよう広く呼びかける。神が造られた世界の、あるべき姿の実現を目指して歩みを進めていくために、教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ―ともに暮らす家を大切に』に学び、神と、他者と、自然と、そして自分自身との、調和ある関係を追求して生きていくよう呼びかけるとともに、「観る」「識別する」「行動する」という三段階を通じて、総合的なエコロジーへの理解を促し、それぞれの場での実践に招く。
*老いの重荷は 神の賜物 樹木希林 集英社
タイトルは、イエズス会士のヘルマン・ホイヴェルス神父が友人から送られた『最上のわざ』という詩の中の言葉。著者の大先輩が長年ライフワークとして朗読されていたものが素敵だったので、自身の映画の中で使ったと語る。仏教徒の著者が釈迦の教えと同じことだと思って、と言うところが面白い。真実は一つ。そして、著者は全身癌と生きる中で、「病気というものも、やはり神からいただいた賜物だ、と私は考えております」と語るに至る。生きるヒント満載の、稀有で洒脱な人生読本!
*愛と祈りで子どもは育つ 渡辺和子 PHP文庫
教会と幼稚園はお隣同士、園長先生もマルコ神父様で保護者の中には信徒も多い。幼稚園には子どものための絵本はあっても、保護者のための図書はないとお聞きして、それなら教会の図書室も利用してもらったらどうだろう?毎日の子育てに疲れてふっと一息つきたくなった時、そっと寄り添ってくれたり力強く励ましてもらえる言葉があったらいいなあ…というリクエストにお応えして、保護者からの推薦本を置く子育てコーナーを開設したその第一冊目。親と子どもが共に育ち、子どもに愛を伝え続けていくことの大切さに気づかせてくれる。