2月の新着本の紹介です。
*八色ヨハネ先生 三宅威仁 文芸社
神学部元教授・八色ヨハネ先生は去る11月1日に、一人暮らしをしていた大阪市西成区のアパートで死亡しているのが発見された。享年88。先生は生粋の日本人であったが、「約翰(よはね)」と名付けられた。聖書にはヨハネがたくさん登場するが、先生の名前はイエスの先触れとなった洗礼者ヨハネからとられたそうだ。そんなヨハネ先生は、どのように生き、どのように死んだのか-。
信仰とは無縁の人たちにも「人間が生きること」の意味を考えさせられる。
*キリスト教思想史の諸時代(別巻1) ―アウグステイヌスの霊性思想
金子晴勇 ヨベル新書
「不安な心」に呻吟し、あの「ミラノの回心」を経て、最も著名な教父の一人となったアウグステイヌスをキリスト教霊性の先駆者として捉え、その全体像に肉迫!
偉大な思想家として捉えると、あまりにも遠い存在であるアウグステイヌス…しかし、その生涯の中で、欲望の虜になっていた生活から、激しい良心の葛藤に襲われ、心の回心に至る道は圧巻。そこから有名なあの言葉が生み出される。
「あなたは、わたしたちをあなたに向けられて造られ、わたしたちの心は、あなたのうちに安らうまでは不安だからである。」
『このような「不安な心」こそ、彼の霊性を自覚させ、そこから豊かな思想が生み出された』と筆者は綴っている。
*わたしは救われた 晴佐久神父説教集 晴佐久昌英 教友社
みことばが魂に届くとき、神の手が心に触れるとき、そこに天の国は実現する。好評の晴佐久神父説教集第三弾!
第一弾『あなたに話したい』、第二弾『希望はここにある』はすでに図書にあります。
【図書室係からお知らせ】 -図書目録の件-
図書目録をファイルに入れて図書室の机に置いておきました。
以前より「○○本は蔵書にありますか」のお問い合わせがありましたので、これにお応えしました。本当は世間の図書館のようにパソコン検索をしたかったのですが、かけるエネルギーが現有リソースでは厳しいとして断念しています。
披露できましたのは「紙の目録」です。不完全な内容ですが、図書室の蔵書リストとなっています。探してみたい本がある場合は、この「紙の目録」で探していただければと思います。