図書室より 新着本情報(7月)

 

7月の新着本の紹介です。

 

*「神さまが あなたと共におられます」と祈る  稲川圭三  サンパウロ

神さまは共におられます。人間のいのちは死によっても決して終わることがありません。そのことをイエスさまは優しく、力強く教えてくださいます。本書が信徒でない方にもイエスさまのことを知っていただくきっかけとなれたら、それこそ無上の喜びです。(著者あとがきより)

本書は、2021年1月から2022年12月まで、月刊誌「家庭の友」(サンパウロ)に連載された「『神さまがあなたと共におられます』と祈る」の2年間の記事をまとめたものです。

 

*世界史の実験  柄谷行人  岩波書店

「哲学のノーベル賞」を目指して創設された「バーグルエン哲学・文化賞」をアジア人として初めて受賞した柄谷氏。以前より左翼系思想の哲学者と思っていたら最近カトリックの洗礼を受けていました。どうしてカトリックに心を向けたのかを彷彿させる文章があります。

過去の柄谷氏の著作と比較して、本書においては、キリスト教、特にカトリックに対する位置付けが変化しています。すべての天使と聖人、そして亡くなった家族、友人が、天にあって神のそばで私たちのために神にとりなしてくれるという考え方が、日本人の祖霊崇拝という宗教性を包摂しているとのことです。

 

*ぐうたら神父の山日誌  伊藤淳  女子パウロ会

おとずれ7月号で購入予約受付がありました本です。図書室でも入手しました。

各山や周囲の景観、思いがけない貴重な出会い、ハプニング、楽しい思い出、山々でのキリスト教の信仰体験を綴る。軽妙な語り口で読みやすく、登山への興味が薄くても、しだいに引き込まれていきます。「ぐうたら」の由来は、著者の敬愛する遠藤周作の随筆です。

4山分はイスラエル巡礼記でもあり、イエスの生涯を聖なる山や丘でたどる著者とともに、聖地に思いを巡らすこともできます。

 


【図書室係からお知らせ】

図書室の開放ルールを見直しました。以前のお知らせで「自主管理」と宣言しましたが、毎週日曜日の10時30分から11時30分をコア時間として、係メンバーが図書室の鍵を開けることにしました。聖堂の階段に「図書室は開いています」表示板を出し、開放状態が一目で確認できるようになっています。その他時間帯の「自主管理」も継続します。