12月の新着本の紹介です。
*旧約聖書がわかる本 〈対話〉でひもとくその世界 並木 浩一、奥泉 光 河出新書
新聞の書評で取り上げられたためか、重版待ちで〆切の直前に手に入りました。並木氏は岩波書店刊の「旧約聖書」「ヨブ記」の翻訳を手がけた旧約聖書の研究者。作家の奥泉氏は学部と大学院で並木氏に師事、旧約の広大かつ深甚な世界を知り、自身の小説の着想をそこから得ることもあるそうです。「批評的な読み方」に徹したふたりのスリリングな対話から、旧約聖書の思想的独自性や世界史に与えた影響力、さらには批評性や面白味が明らかになっていきます。全体の3分の1ほどが「ヨブ記」に当てられています。
*聖書がわかれば世界が見える 池上 彰 SB新書
ご存じ池上さんの聖書解説。国際情勢や世界史、ヨーロッパやアメリカなどのキリスト教世界の考え方を理解するためになくてはならない聖書の知識。教養としての入門書とはいうものの、全体像を把握し、キリスト教の歴史を知るのにもってこいの一冊。頭がスッキリ整理されます。
*【絵本】どろぼうとこねこのクリスマス つるみ さき サン パウロ
ある夜、教会に忍び込んだ泥棒は、神父さまから少し変わった模様の顔をしたこねこをもらうはめになりました。こねこの表情がなんとも愛らしい絵本です。