図書室より 新着本情報(11月)

 

11月の新着本の紹介です。

*絶望に寄りそう聖書の言葉  小友 聡  ちくま新書

小友師は日本基督教団の牧師。「コヘレトの言葉」(NHK出版)の著者。聖書はもともと絶望を経験した民に呼びかける言葉として書かれているから、その言葉は「生きる力」になると伝える。聖書の中の残酷で不条理とも思える話を取り上げながら、暖かい言葉で闇の中に差しこむ光、生きる力の源となる希望を描き出す。

孤独に立ちすくんだとき/ 働くことに疲れたら/ 妬みの気持ちに向きあうために/ 家族の大切さを忘れかけたとき/ 死を受け入れるために(目次より)

 

*ウクライナ侵攻とロシア正教会 この攻防は宗教対立でもある  角 茂樹  KAWADE夢新書

ロシアによるウクライナ侵攻はなぜ起きたのか。そこには両国の長く複雑な歴史があり、「正教会」が深く関わっていると著者は指摘する。キリスト教の歴史と複数の教会に分かれていった経緯、各教会の特徴もわかりやすく説明されている。ロシアとウクライナの教会の長年にわたる攻防にも詳しく触れられている。著者はカトリック信者の元ウクライナ大使。

 

以下の4冊は「秋のふれあいの広場」でロゴス点字図書館のブースで購入しました。

 

*信じる力-大切なあなたに贈ることば  岡田武夫  オリエンス

*希望のしるし-旅路の支え、励まし、喜び  岡田武夫  オリエンス

東日本大震災後の2012年から2015年にかけての東京大司教当時の説教集。

 

*カリタスジャパンと世界  菊地 功  サン パウロ

武力なき国際ネットワーク構築のために

カリタスジャパンとは具体的にどういう活動をしているのか。NGOとは何か。ボランティアとプロフェッショナリズム、カリタスの活動などの基本概念の説明の後、ルワンダでの活動が語られる。部族対立による虐殺事件、内戦、難民、その影響がまだまだ続く現地からの菊地神父(当時)のルポは悲惨さの極みだ。

 

*主イエスは近い  小泉 健  日本キリスト教団

クリスマスを迎える黙想と祈り

待降節第一主日からご公現までの毎日の祈り。見開きが一日分。左ページに聖書の言葉と黙想、右ページに信仰の先達の祈りが記されている。