「死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。」

今年のクリスマスの準備はいつもより大変でした。教会委員会で長時間の話し合いの結果、今の予約制の形になりました。特に教会委員長の尽力によってまとまりましたが、コロナ禍の中で委員長さんはこの一年間で二年間分の委員長の仕事をしてくださったと思います。(それでも後一年続けて頂きたいと思いますが)。皆さんの代表者としても委員長さん、また他の教会委員や地区代表者などに心から感謝します。

 

コロナ禍の中であまりクリスマスの雰囲気になりませんが、それは却ってクリスマスの本当の意味を再発見する機会になります。クリスマスの喜びは人間的なものであれば今年は感じないでしょうが、信仰による喜びがまだ感じられます。

 

「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。あなたは深い喜びと大きな楽しみをお与えになり、人々はみ前に喜び祝った。。。一人のみどりごが私たちの為に生まれた。一人の男の子が私たちに与えられた」 イザヤ 9:1-3。

 

「天使は言った。『恐れるな。私は、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたの為に救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである』」 ルカ 2:10-11。

 

考えてみればキリストが生まれた当時はとても大変な時代でした。そして生まれたからと言って全部が直ぐによくなったわけではないです。救い主が救いのみ業を始めるにはまだ30年ぐらい待たなければなりませんでした。その点では私たちの方は恵まれています。後のことがわかるから、クリスマスの本当の意味はもっとわかるはずです。

 

信仰の喜びは主の救いのみ業による喜びです。主はこの死への恐れを起こさせるコロナ禍を取り除きませんでしたが、死の陰の地に住む者から罪による永遠の死を取り除きました。そして主なる神の愛を現しました。人間となられただけではなく、赤ちゃんにもなりました。もしお望みでしたら、もちろん直接大人になられたことができましたが、私たちと同じように何もできない赤ちゃんとして母親から生まれて母親に養われて育てられて大きくなりました。死の陰の地に住む者の間に自分も住むようになって主なる神の愛を現しました。

 

今年こそ闇の中を歩んでいる民として主の大いなる光を信仰の目で見つめて思い巡らして主が与えてくださる救いを喜び祝いましょう。