図書室より 新着本情報(12月)

 

12月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 祈り その小道を歩く  須永和宏 女子パウロ会
    日々祈りの中で、そのつど考えたことや、こころに残った言葉やエピソードを書きためた60の断章。聖書の中の人びとや先達たちの祈りが具体的に示される。読みやすくやさしい文章で、信仰生活にとってもっとも大切なものは祈りであることが腑に落ちる。

  • 天“笑”人語  山北宣久 日本キリスト教団出版局
    ダジャレ大好き牧師先生の「喜び」「笑う」信仰の道。ちなみに地獄の三み一体とは「ねたみ、そねみ、ひがみ」とか。それに「ゆるみ、りきみ、たるみ、いやみ」が加わると七味唐辛子ならぬ七み一体。それに対する天国の三み一体とは「恵み、憐れみ、慈しみ」。楽しい小咄が満載。

  • カトリック・サプリ4 ~日々の生活に気づきをもたらす25の話~  竹下節子 ドン・ボスコ新書
    「カトリック生活」に連載されたエッセイ。竹下さんは半分フランス人かもしれない。日本人ぽい湿っぽさがみじんもない。明晰な知性と明快な論理、冷静に社会現象を分析し、逆説を語るかと思うとその先に現れるのは信仰の光と、その光に導かれてただならぬ道を歩む人へのリスペクトと感動だ。

  • 今を生きる女子修道会 現代社会への挑戦  女子パウロ会編
    北海道から沖縄まで全国20の女子修道会を訪ねたレポート。観想修道会あり、活動修道会あり。世界的な組織もあれば、数名で活動している小さな会もある。どこの修道院を訪ねても、神に祈ることと人に仕えることが一体になった生活を送るシスター方の明るい笑顔に心が洗われる。

  • 【絵物語】パパ様と長崎 ~ローマ教皇来日記念企画 英語訳併記~  西岡由香 長崎文献社
    キリスト教との関わりで綴られた長崎の町の歴史。キリスト教が伝えられた頃の長崎から始まり、禁教時代の迫害や殉教、戦時下の原爆投下。「戦争は人間のしわざです。戦争は死です」と語られた1981年のヨハネ・パウロⅡ世の長崎訪問から、現教皇フランシスコへと引き継がれた思い。ソフトなタッチの絵と子ども向けの文体ながら、語られた歴史は重い。

  • 【コミック】さよならアトミック・ドラゴン ~核と原発のお話~  西岡由香 凱風社
    教皇さまは「戦争目的の原子力の使用は倫理に反します。同じように、核兵器の保有も倫理に反します」という核廃絶の強いメッセージを残してお帰りになりました。これはマンガの体裁をとった放射能と核兵器や原発のわかりやすい教科書のような本です。被爆地長崎に住んで、放射能の被害をまぢかに見てきた著者は、福島第一原発事故のあと胸が張り裂ける思いで、放射能という「いのちに対する絶対暴力」について発信し始めました。取り返しがつかないことにならないようにと。小学生高学年から大人まで。