7月に図書室に入った新刊をご案内します。
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「キリスト者の希望」教皇講話集 教皇フランシスコ カトリック中央協議会
2016年の待降節から翌年にかけての一般謁見連続講話。キリスト者の希望とは、不確かな未来に対する願望や期待のようなものではなく、「神がわたしたちに約束し、イエス・キリストにおいてなし遂げられたことへの確信に基盤を置く」ものだと説く。落胆や無力感のただなかにおいても「旅路の果てにイエス・キリストが待っていて下さること、常に人生の歩みに寄り添って下さっていること」に信を置くことから希望は生まれる。そしてキリスト者は「希望の種をまく者」「希望の光を広める者」になるようにと、繰り返し語りかけている。
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「システィーナのミケランジェロ」 青木 昭 小学館
ヴァチカン、システィーナ礼拝堂のミケランジェロによって描かれた天井画と祭壇画。その13年におよぶ世紀の修復現場からの記録。修復の工程だけでなく、描かれた聖書の中の人物や、ミケランジェロならではの表現についても詳しく触れられている。手軽な大きさながら、図版の多い美しい本です。