図書室より 新着本情報(10月)

 

10月に図書室に入った新刊をご案内します。

 

  • 「ファティマの聖母出現  ご出現百周年を迎えて」 いつくしみセンター
  • 百年前にポルトガルのファティマで、3人の子どもたちの前に現れた聖母マリア。聖母がもっとも私たちに伝えたかったこととは?ご出現の様子から子どもたちのその後のこと、シスターになって長生きしたルチアの最期、教皇さまのファティマでの祈りなど。ファティマについての決定版。

  • 「宣教師ザビエルと被差別民」  沖浦和光  筑摩選書
    戦国時代の宣教の最盛期には、キリスト教信者は全国に30万~40万人いたと推定されている(当時の人口は2千万足らず)。洗礼を受けたなかには大名や武士だけでなく多くの百姓や、仏法の慈悲がおよぶことのない棄民とみなされていた人々もいた。ザビエルたちは単に布教だけでなく、ライ病者や社会から見捨てられた人々の救済を目指していた。ザビエルが来日するまでの事情や日本での活動だけでなく、当時の政治的状況から仏教史までわかりやすく記述されている。

  • 「生きていくあなたへ  105歳 どうしても遺したかった言葉」 日野原重明  幻冬舎
    今年7月に105歳で亡くなった日野原先生。この本は先生が望んだ「対話」の形式をとるために、今年の1月に一ヶ月にわたって自宅で行われたインタビューをもとに作られたものです。「私が言葉によって支えられてきたように、迷い傷ついたあなたの心へ、私の言葉が届くことを願っています。」魂の独白。感激の一冊です。

  • 「守教」上下  帚木蓬生  新潮社
    大友宗麟の治める府内の大庄屋、一万田右馬助-平田久米蔵-音蔵の三代のわたる一家の歴史を縦糸に、ザビエルに始まる華々しい宣教の成果と、次第に禁教へと傾いていく世情と殉教のありさまが語られる。締め付けが厳しくなる中、その村は、棄教でも殉教でもなく隠れて信仰を守る道を選んだ。当時の宣教師の説教やそれに心動かされた農民たちの熱い信仰、禁教に苦悩する庄屋や潜伏しながら全国を駆けめぐる宣教師たちの姿が、小説ならではのリアルさで描かれている。

  • 詩集「ぞうきん」  河野進  幻冬舎
    大船教会の掲示板でも紹介されている日本キリスト教団の牧師の詩集。
    「天の父さま/どんな不幸を吸っても/はく息は感謝でありますように/すべては恵みの呼吸ですから」