図書室より 新着本情報(6月)

 

6月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 「キリスト教とは何か⑧「新しい霊性を求めて」  粕谷甲一 女子パウロ会
    聖なるものの啓示を「花の香り」にたとえつつ、キリスト教徒だけでなく、すべての人に通じる霊性とは何かを、イグナチオの『霊操』やダライ・ラマ、マザー・テレサを例にあげて考える。「神との出会いを、神の存在が自明的でない人にも通じるような方法で実現したいのです。」
  • 「キリスト教は役に立つか」  來住英俊 新潮社
    30歳で洗礼を受け、会社をやめて司祭への道を志した來住神父。信仰とは無縁だった生活に「イエスはどのように入ってきて」、「どのように生活の中心」となり、「日々語り合い」、「共に歩む」存在になったのかを経験を通して語る。わかりやすいエピソードを引用しながら「救いの構造」を解説。 
  • 「聖書と歎異抄」 五木寛之 & 本田哲郎 東京書籍

    仏教に造詣の深い作家の五木寛之と、釜ヶ崎で生活支援活動をしながら「小さくされた者」の立場から聖書を読むことを実践している本田神父の対話。

    「弱さ」や「つらさ」から世界を見つめているふたつの心が響き合い、共振する。五木寛之私訳の『歎異抄』付き。

     

  • 「こころのごはん」 日々をささえる聖書のことば30  宮 葉子 フォレストブック
    日々のごはんと同じように大切な「神の口から出る一つ一つのことば」。おかずのおすそ分けのように、宮さんは困っている人に聖書の一言を手渡してきました。墨田聖書教会の牧師と結婚後に神学校で勉強し、女性の心を支援する「pray & hopeプロジェクト」を主宰する著者が、聖書のことばに初めて出会う人を思い浮かべながらまとめたエッセイ。

  • 「信仰の血証し人」日本ドメニコ会殉教録  岡本哲夫(ドメニコ会)訳
    1602年にドメニコ会神父のフランシスコ・モラレスが日本で宣教を開始して以来、35年の間に多くの外国人宣教師や日本人信徒が殉教した。その全記録。ドメニコ会員についてはひとりずつ6ページほどの抄伝がついている。志をもって来日した宣教師の死は壮絶だが、信者をかくまっただけで死罪となった人の死は痛ましい。