図書室より 新着本情報(11月)

11月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 「教皇フランシスコとともに 日々の内省」 ケヴィン・コッター  女子パウロ会
    若者の集いや労働者の集会で、また一般謁見やツイッターで語られた言葉集。編者による内省への導きが付けられている。日々、パパさまと共に神に近づこう。

  • 「イチジクの木の下で」(上巻&下巻)  山浦玄嗣  イー・ピックス
    イエスさまのことを故郷の仲間に伝えたい一心で聖書のケセン語訳に取り組んだ気仙の山浦先生。次に寄せられたリクエストは「東北地方以外の読者にもわかるように、ケセン語をセケン(世間)語にしてもらいたい」というものでした。そうして完成したのが『ガリラヤのイェシュー 日本語訳新約聖書四福音書』。聖書を翻訳するにあたって、突き当たったさまざまの問題について、どのように考え、どのように解決したかのメモから生まれた本です。

  • 「カトリック神学への招き」  増田祐志(編)  上智大学出版
    2008年、イエズス会が上智大学設立のために再来日してから100年目、神学部が設置されて50年の節目の年に記念として編纂された現代カトリック神学の教科書。執筆者は一名を除いてすべて日本人。西洋文化の代名詞のようにいわれるキリスト教神学の全体像を日本語で紹介している。

  • 「闇から光へ ハンセン病を生きて」  近藤宏一  みすず書房
    詩や随筆を書き、仲間とハーモニカ楽団を作って長島愛生園で70年を生きた近藤氏。その生涯を支えたのは聖書だった。ハンセン病のために視力と指の感覚を失っていた氏は、舌と唇を用いて点字の聖書を読んでいたのだった。想像を絶する苦難の人生だったはずなのに、随筆のひとつを読むだけで、その穏やかな心に圧倒される。